SOFT BANKのCM

http://www.youtube.com/watch?v=svNq8BXS9is


女子学生一同「ごきげんよう


女1「じゃあ試合の件は電話して。九時までに」


女2「うん。携帯かけるね、九時までに」


女3「キミちゃんにも電話するね。九時までに。」


キミ「あー、いいよー私に掛けるとお金かかかるし…」


女2「そっかソフトバンクじゃないんだ…」


キミ「ごめん…」


女2「いいよ。キミちゃんが悪いんじゃないんだし。」


女3「いいよ、いいよ。」
女1「そうだよ」


女3「気にしないで」





mixiで「ソフトバンク CM」って検索すると、
みんなこのCM批判してて笑える。


とりあえずこのCMの突っ込めるところに一つずつ突っ込むと、
まず「ごきげんよう」という挨拶。
これは明らかに、お嬢様学校であるという設定。


お嬢様であるはずの彼女らが、
どうして携帯にお金がかかることを気にするのか。
矛盾ではないけど不自然。


次にお嬢様である彼女ら4人のうち、
3人がソフトバンクユーザである、という点。
これはソフトバンクのCMであるという点から見れば、
不自然ではない。
しかしそのキミちゃんが言っているように、
ソフトバンク以外に掛けるとお金がかかる」
ということは彼女らの少なくとも一人は、
他キャリアに掛けると割高になる「ゴールドプラン」に
加入しているということになる。
どうしてお嬢様なのに、
そんなケチくらいプランに入っているのか、という不自然。


もう一つ、
「ごめん…」「気にしないで」
というやり取りがお嬢様たちで交わされることにより、
なんらかの裏が見え透いてしまう点。
つまり「なぜあなたはソフトバンクではないの?」
というメッセージが明らかに彼女らの会話から、
読み取れてしまうということ。


これはCMを見ている他キャリアのユーザから見れば、
かなり反感を買うと思う。
本来なら好感を持ってもらい、
ソフトバンクに乗り換えてもらわなければならないのに、
喧嘩腰に
「なんでソフトバンク持ってねぇんだよ!」的な
脅し文句を言われては、
明らかに企業イメージはダウンだ。
それにこのメッセージはかなり上の視点から発言している。


ソフトバンクなんて、新規参入でシェアも低い上に、
0円広告のゴタゴタでイメージが断然悪い。
携帯企業のなかでの位置づけは明らかに他キャリアより下だ。

※12/27(訂正)すみません。ユーザの方への配慮が足りませんでした。
それに企業は基本、消費者の下手にでなければならない。
上から言えるのなんて役所くらいだ。
それなのにこの言い草。




上記の論点から察するに、
この広告のプランナーはかなり演出の腕がわるい。
不自然な点も多いし、
イメージダウンにつながりかねないからだ。
少なくともコレを見てSBに変えようとする人など
いないはずだ。
まったくプランナーの狙いが理解できない。


ただ、このプランナーが
このCMをギャグのつもりで作ったのなら、
納得できる。
「お嬢様なのに料金気にしてるよ〜!(笑)」
「こんなにみんなSBのわけないじゃん!(笑)」
「気にしないで、って、明らかに嫌味じゃん!(笑)」
とか、このように視聴者に突っ込みを入れてもらうための、
自虐的CMとして制作したのならば、
上のような演出も理解できる。
ただ、もしそうだとしても、このCMから
ギャグの要素は全く見られないし、笑えないので、
結局失敗しているといえる。


もう一つ、
このような不快なCMを流して、
話題に登らせる、という意図があるのなら、
こちらも理解できる。もしそうであれば、
私はこの話を書いている時点で術中にはまっているのだ。
ただ、話題に登ったところで、
企業のイメージダウンにしかならないので、
これも失敗している。


結局、このプランナーが
どういった意図を狙って作ったのか知らないが、
「とりあえずこのCMは失敗だ」
ということは言えると思うのだ。